日スウェーデン合弁Sony Ericsson Mobile Communications AB.の2008年7月~9月期決算は,前期に引き続き赤字を計上した(発表資料)。売上高は前年同期比10%減の28億800万ユーロ,営業損失は3300万ユーロ,純損失は2500万ユーロである。

 携帯電話機の販売台数は前年同期比1%減の2570万台でほぼ横バイだったが,平均販売単価は前年同期から9%ほど低下して108ユーロとなった。市場シェアは前期とほぼ同等の約8%を維持したとする。

 Sony Ericsson社の携帯電話機事業に関しては,日本経済新聞が2008年10月17日付の朝刊で,2008年秋冬モデル以降,NTTドコモ向け端末の供給を中止すると報じた(日本経済新聞の記事)。Sony Ericsson社はこれに対して「供給先(ドコモ)が未発表の機種について当社がコメントするわけにはいかないが,ドコモ向けビジネスは今後も継続していく。供給中止を決定した事実はない」(同社広報)とした。

 同社は欧州を中心に事業を展開しており,日本を含むアジア向けの売り上げは過去3四半期連続で減少している。7月~9月期のアジア地域での売上高は前年同期比17%減の6億7800万ユーロだった。