コンサルティングやアウトソーシング・サービスを手がける米Accentureは米国時間2008年10月14日,米国の消費者を対象に電子機器やインターネットの利用状況などについて調査した結果を発表した。それによると,ハイエンド・モバイル機器の機能を十分に活用しているユーザーは少数だということが分かった。

 調査によれば,携帯電話機またはモバイル機器の所有者の88%は,これらの機器を使って「ビデオを見たことがない」と回答。「電子メールを送信したことがない」とする回答者は84%,「ゲームをプレイしたことがない」は79%だった。

 電子機器への支出については,「前年電子機器に投じた金額が500ドル未満」が全体の38%を占めた。支出額が最も高い年齢層は18~34歳で,このグループの17%は同期間に電子機器に1500~3000ドルを使っている。35歳以上の年齢層では,この割合が11%だった。さらに,18~24歳の年齢層では,電子機器に3000万ドル以上使った回答者が12%だったのに対し,同条件の55歳以上の回答者は3%だった。

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やブログなどの利用状況は,18~24歳と55歳以上の回答者の間に顕著な違いがあった。SNSの利用者は18~24歳のグループが73%だったのに対し,55歳以上では7%だけだった。ブログを書いたりオンライン・サイトに投稿している回答者は,18~24歳のグループが35%だったのに対し,55歳以上は5%だった。

 調査は,Accentureの委託を受けたマーケティング会社の米Survey.comが2007年12月に実施した。米国の成人5047人を18~34歳,35~54歳,55歳以上の3グループに分け,所有している電子機器やその利用方法などについてアンケート調査した。