ニュー・ベッドフォードで「Power Plastic」を製造中のKonarka社。写真提供:Konarka Tecnologies Inc.
ニュー・ベッドフォードで「Power Plastic」を製造中のKonarka社。写真提供:Konarka Tecnologies Inc.
[画像のクリックで拡大表示]

 米Konarka Technologies,Inc.は,同社の有機薄膜太陽電池「Power Plastic」を量産するための工場を建設したと発表した(発表資料)。複数の製造ラインの稼動をまもなく始めるという。ロール・ツー・ロール(RtoR)という印刷の応用技術で製造する。かつて米Polaroid Corp.の工場があった敷地を利用し,製造技術のノウハウや技術チームもPolaroid社から移転を受けたという。

 この工場は,ボストンの南約80kmにある米マサチューセッツ州ニュー・ベッドフォードのPolaroid社の工場跡地に建設した。「将来的には面積にして年間1000万m2以上,発電規模にして同1GW以上の太陽電池を生産できる」(Konarka社)とする。同社はこの工場で生産する太陽電池の変換効率を明らかにしていないが,約10%を想定している模様である(関連記事)。