市場調査企業の米The Diffusion Group(TDG)の調査によると,米国の消費者の31.9%が最も環境にやさしい家電メーカーとして米Apple Inc.を選んだことが明らかになった(発表資料)。

 TDGによる今回の調査は,家電メーカーの社名リストが並んだ表を消費者に見せて,その中から最も環境にやさしいと思う企業を選んでもらった結果に基づく。調査結果は以下の通り。

●Apple社:31.9%
●米Dell Inc.:21.1%
●米Hewlett-Packard Co.:14.7%
●米Microsoft Corp.:9.9%
●ソニー:3.8%
●東芝:3.4%
●米Intel Corp.:3.2%
●その他:1.9%
●「分からない」および「回答なし」:10.1%

 一方,環境活動団体のGreenpeace Internationalが2008年9月に発行した「Guide to Green Electronics」(同Webサイト)によると,優れた環境対策を行っている企業として,家電メーカーの中で最も高い点数を取ったのはフィンランドNokia Corp.だった。同社は10点満点中7点を獲得した。TDG社が今回調査対象とした上記の企業群のうち,最も得点が高かったのは5.3点のソニーだった。ここでは,Apple社は4.1点だった。Microsoft社はTDG社が調査した上記の企業リストの中で最も低い2.2点と評価された。

 発表資料で,TDG社のpresidentを務めるMichael Greeson氏は「今回の結果にはApple社の効果的なマーケティング活動,および同社のブランド設計や使い勝手のイメージが貢献した」とコメントしている。今後,他の家電メーカーがApple社のように「環境にやさしい」というイメージを高めるためには,マーケティング活動に大金を投じる必要があると同氏は指摘する。