市場調査会社の米iSuppli Corp.は,2009年に米国市場に投入される自動車のうち,6割近くが携帯型音楽プレーヤ「iPod」の接続機能を装備するとの予測を発表した。新機能の搭載で新車販売を促進したい自動車メーカー側の狙いと,車載AVシステムと携帯型メディア・プレーヤ(PMP)の連携を望むユーザー・ニーズが合致して,iPod接続機能の搭載率が上昇するとiSuppli社はみている。2008年の米国新型車のうちiPod接続機能を搭載するのは105車種となって全体の39%を占め,さらに2009年は157車種・58%に拡大すると同社は予測する。

 iPod以外のPMPとの接続に向けて,USBポートを設ける自動車メーカーも多い。2009年に米国市場に投入される新型車の33%がUSBポートを装備する見込み。2008年のUSB装備率は16%が見込まれており,その倍になるとの予測である。

 また,iPodやUSB以上に米国で搭載率が高まっているのがBluetoothインタフェースである。2008年の米国での搭載車種は149種で搭載率は55%になる見込み。2009年は221車種・82%へ増大するとiSuppli社は予測する。携帯電話機などでBluetoothを採用したものが増えており,これに伴って自動車への搭載も増えている。