執行役員 映像カンパニー開発本部長の風見一之氏
執行役員 映像カンパニー開発本部長の風見一之氏
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UP300を装着したモデルが登場
UP300を装着したモデルが登場
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マルチセレクター。これでメニューなどを操作する
マルチセレクター。これでメニューなどを操作する
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 ニコンは2008年10月7日,ヘッドホンに片目用のディスプレイを付けた単眼式のHMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)に,メディア・プレーヤ機能を組み込んだ「UP300x」「UP300」を発表した。「デジタル画像を提供するブランドとして,次のステージを目指すための新コンセプトの商品」(執行役員 映像カンパニー開発本部長の風見一之氏)。

 電池駆動の機器に動画・音楽メディア再生機能やパソコンとの連携機能,インターネット接続機能を備えることにより,「視聴覚をすべて1台で完結できる」(風見氏)。HMD型にしたことで両手が自由に使え,単眼式にしたことにより,「没入型ではないので,街中などでも安全に利用できる」(風見氏)点が売りだ。映像は3m先に51型の映像を置いたのと同等の大きさで見える。これが風景に重なって表示される。

 OSにはWindows CE 5.0 Proを採用。基本はパソコンに格納したコンテンツをUSB経由でUP300にコピーし,メディア再生プレーヤで閲覧する。無線LANを通じてニコンが提供するコンテンツ配信サービス「UPLINK」に接続し,コンテンツをダウンロードしたり視聴したりできる。またInternet Explorer 6.0相当のWebブラウザーも搭載しており,単体でインターネット端末としても利用できる。

 実際に使ってみると,風景の中に映像が浮いて見える。機器の操作はヘッドホンの外側にある「マルチセレクター」を使う。十字キーと回転式セレクタによって操作する。十字キーは軽く触れただけで反応するスイッチが付いており,このスイッチがオンになると画面上で対応するアイコンが光る。これで指が今どのキーに触れているかを把握できる。

 価格は上位機種のUP300xが6万9800円,UP300が5万9800円。同年10月15日から予約受付を開始し,同年12月中旬に出荷を開始する。当面は専用サイト「UPSTORE」での販売に限定する。

【動画】「UP300」をビデオでご覧いただけます(制作=BPtv)

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