【CEATEC】全国の交通信号機をLEDに置き換えると年間約37.8万トンのCO2を削減できる,豊田合成が講演
豊田合成 内外装部品事業部 開発部の高橋利典氏は,幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2008」において,「LEDによる地球環境保護への貢献とバックライトへの適用」と題する講演を行った。
この中で高橋氏は,地球環境の保護に貢献するLEDの主な特徴として,環境負荷物質が少ないこと,廃棄物が削減できること,CO2排出量の削減が期待できることを挙げた。LEDは,現在主流の白熱電球や蛍光灯,HIDランプと異なり,鉛(Pb)や水銀(Hg)などの環境負荷物質を使用せず,光源としての寿命も長いことから,交換などによる廃棄物を削減できるとする。CO2排出量の削減については,例えば全国の交通信号機を白熱電球からLEDに置き換えた場合に,1年間で約37.8万トンのCO2排出量が削減できるとの試算を紹介した。この値は,年間約10億kWhの消費エネルギー量の削減に相当する。さらに,1年間に出荷される白色照明器具の光源を白熱電球からLEDに置き換えた場合には,1年間当たり約111億kWhの消費エネルギーが削減できるとする。これは,約420万トンのCO2排出量の削減に相当する。
LEDのバックライトへの適用に関しては,パソコンなどへ採用を進めるには効率をさらに向上させ,パソコンの寿命に合わせて長寿命化する必要があるとした。高効率化にはチップ設計やランプ設計の改善,蛍光体材料・封止方法の開発などが,長寿命化には劣化しにくい樹脂材料やランプ材料の開発,熱・応力設計などの改善が必要とする。
また,カーナビに搭載される8型液晶パネルのバックライトをCCFL(冷陰極蛍光管)からLEDに置き換えた場合の消費電力の試算を示した。それによれば,LEDの消費エネルギーや寿命は現時点ではCCFLと同水準であるものの,水銀使用の廃止によって環境保護に貢献できるという。今後は,パネルの直下に配置したLEDの輝度を映像信号に応じて局所的に制御する,いわゆるローカル・ディミング技術の採用などによって,器具全体での省電力化が見込めるとみる。
LEDの発光効率向上に関しては,2010年ごろからLEDの発光効率が蛍光灯を上回ると予測した。













