【OSC】Novaled,「有機Liイオン電池」を開発≪訂正あり≫
ドイツNovaled AGは,有機材料を負極側に用いたLiイオン電池を試作した。ドイツ・フランクフルトで開催された国際会議「Organic Semiconductor Conference 2008(OSC-08)」で,同社CEOのGildas Sorin氏などが発表した。
この電池は,負極にLi,電解質にプロピレン・カーボネートの中にLiPF6を加えたもの,そして正極に有機材料とグラファイトを1:1の割合で混合した材料を用いて製作した。
試作品のエネルギー密度は140Wh/kg,利用前の出力電圧は3.5Vである。100μAの電流を取り出すと14時間だけ利用できる。ただし,最後は出力電圧は約1V程に下がってしまう。Liイオン2次電池と異なり,充電はできず1次電池としての機能に限られる。
Novaled社のSorin氏は,Liイオン電池に有機材料を使うことのメリットを,(1)Liイオン電池で従来負極に利用しているコバルトやマンガン,ニッケルなどの酸化物を使わずに済む,(2)(1)の結果,軽量で済む,(3)環境にやさしい,(4)薄くできる可能性がある,(5)フレキシブルにできる可能性がある,(6)塗布プロセスやロール・ツー・ロール,インクジェットでの作製に適している,ことなどを挙げた。
ただし,現時点では,形状は従来の乾電池同様に厚く,薄くはない。現在は,パートナー企業と性能の改善に取り組んでいるという。
【お詫びと訂正】
当初の記事では,正極と負極が逆になっていました。正しくは,「負極にLi,電解質にプロピレン・カーボネートの中にLiPF6を加えたもの,正極に有機材料とグラファイトを1:1の割合で混合した材料を用いている」,です。お詫びして訂正いたします。記事は既に修正済みです。
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