【OSC】オランダの研究機関,有機EL照明をRtoRで製造目指す
オランダの研究機関Holst Centreは,ロール・ツー・ロール(roll-to-roll:RtoR)という方式で製造した有機EL照明や有機ELを利用した光るポスターなどを2014〜2015年に実用化する計画である。ドイツ・フランクフルトで開催中の有機半導体技術に関する国際会議「Organic Semiconductor Conference 2008(OSC-08)」での同社の講演と,それに続く本誌の取材の中で明らかにした。既に,300mm幅の金属箔を基板に用いる製造装置を試作済みという。
ロール・ツー・ロールは新聞紙を印刷するように,大量かつ低コストで印刷物などを生産する手法である。具体的には,ロールに巻いたフレキシブルなシートを基板としてその上に各種の電子回路を印刷し,再びロールに巻き取る。ここで,印刷するのは,有機EL照明のシートなどで,量産時にはフレキシブルで大幅に低コストの製品が実現できるとする。
有機EL照明は,最近になって多くのメーカーが開発に名乗りを上げ始めた。日本では,三菱重工業やローム,凸版印刷,三井物産が共同で設立したLumiotec,松下電工,コニカミノルタなどが2009〜2011年ごろのサンプル出荷を計画している。海外勢としては,米General Electric Co.(GE社),ドイツOsram Opto Semiconductors GmbH,オランダPhilips Lighting社などがいる。
これらのメーカーのうち,GE社とコニカミノルタは2007年3月に有機EL照明の開発で提携している。両社は,有機EL照明をロール・ツー・ロールで開発する方針を持つなどの点で共通する。一方,Philips Lighting社は,面積が最大50cm2の有機EL照明製品「Lumiblade」を他社に先駆けて2009年に発売することを2008年9月16日に発表している。
Holst Centreは,ベルギーの研究機関IMECとオランダのTNO社,およびオランダの経済省が2005年に共同出資して設立された研究機関。同機関は,有機薄膜太陽電池をロール・ツー・ロールで開発する計画を2008年7月に明らかにしている。













