両手を使った操作が可能な松下電器の新ユーザー・インタフェース
両手を使った操作が可能な松下電器の新ユーザー・インタフェース
[画像のクリックで拡大表示]
ディスプレイ上部に設置された「距離画像センサー」を使った
ディスプレイ上部に設置された「距離画像センサー」を使った
[画像のクリックで拡大表示]

 松下電器産業(2008年10月1日からパナソニックに社名変更)が「CEATEC JAPAN 2008」に出展した新ユーザー・インタフェースは,映画「マイノリティ・リポート」で主人公のジョン・アンダートンが犯罪捜査の際に使用していた両手を使ったユーザー・インタフェースを再現したものだった。例えば画像の操作をするのに,手を右から左に振ると,画像が左に移動する。両手で画像の端に触れ,斜めに両腕を広げると画像が拡大できる。両手を上下に並べ,それぞれ右回りに動かすと画像が回転する。このような操作が可能だ。

 画面上部にある「距離画像センサー」を利用している。距離画像センサーは,赤外線LEDを点滅させることにより,赤外線の応答時間を利用して対象物の距離を測定できる。これを使うことで,「単純な画像では識別できない動作,例えば手を少し引くような動作でも認識できる」(松下電器の説明員)。

 現在のところ認識できる動作は,つかむ(手を握って少し腕を引く),動かすなどの基本的なもの。「GUI操作の基本要素を盛り込むことができた。これの組み合わせでさまざまな動作を認識できる。ユーザー・インタフェースの有効性を検証できる」(説明員)。例えば街中に置いた機器の操作インタフェースとしての利用を考えているという。

【動画】ジェスチャー操作の模様をビデオでご覧いただけます(制作=BPtv)