「実空間透視ケータイ」の特徴
「実空間透視ケータイ」の特徴
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 KDDI研究所と東京大学大学院 情報理工学研究科 浅見研究室は,周辺の実空間情報を直感的なユーザー・インタフェースで把握できるようにする携帯電話機向けのアプリケーション「実空間透視ケータイ」を共同開発したと発表した(発表資料)。

 実空間透視ケータイは,3軸地磁気センサと3軸加速度センサを組み合わせた6軸センサとGPSなどの測位機能を用いて,端末の方位や傾きなどの姿勢と位置を取得する。それに基づいて,ユーザーが携帯電話機のディスプレイをかざした方向の実空間情報を高速で描画する。ユーザーが携帯電話機をかざした方向が壁などに遮られて見れなくても,実空間の情報を容易に把握することができるという。情報の描画にはOpenGL ESを用いる。

 さらに,歩行や自動車,電車といったユーザーの移動状態や消費カロリーを自動推定する機能を備える。加速度センサやマイク,GPSといった携帯電話機に搭載される複数のセンサを複合的に用いる。この機能が判断する移動状態は,走行,歩行,自転車,停止,自動車,バス,電車の7つ。移動状態の推定結果と加速度の分散を用いることにより,消費カロリーを推定する。KDDI研究所のユーザーの移動状態推定技術と,東京大学の消費カロリー推定技術を融合することにより実現したという。

 KDDIは,この技術を2008年9月30日~10月4日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2008」に参考出展する予定。

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「CEATEC JAPAN 2008」でのデモの構成
「CEATEC JAPAN 2008」でのデモの構成
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