写真1 KDDIと沖縄セルラーが発表した「au BOX」。KDDIなどはau BOXをセットトップ・ボックスと言わず,「アミューズメント・ボックス」と呼ぶ
写真1 KDDIと沖縄セルラーが発表した「au BOX」。KDDIなどはau BOXをセットトップ・ボックスと言わず,「アミューズメント・ボックス」と呼ぶ
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写真2 au BOXについて説明するKDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ事業統括本部長の高橋 誠氏
写真2 au BOXについて説明するKDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ事業統括本部長の高橋 誠氏
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写真3 au BOXの背面。ビデオ入出力のほか,LAN接続,USB×2,携帯電話用音声入力の端子がある
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写真4 テレビと携帯電話に接続したau BOXのデモ画面。専用のメニュー画面が表示されている
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写真5 発表会では,タレントの南 明奈さんがゲストとして登場した。自宅リビングでパジャマ姿でau BOXを使うという設定
写真5 発表会では,タレントの南 明奈さんがゲストとして登場した。自宅リビングでパジャマ姿でau BOXを使うという設定
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 KDDIと沖縄セルラーは2008年9月25日,主にau携帯電話ユーザー向けに,テレビと携帯電話の相互で音楽や映像を楽しめるセットトップ・ボックス「au BOX」のレンタル・サービスを2008年11月から開始すると発表した。レンタル料は月額315円(税込)で,11月1日からau取扱店やEZwebで申し込みを受け付ける。レンタルには,au携帯電話サービス,または「ひかりone TVサービス」(光ファイバーによるビデオオンデマンド・サービス)の契約が必要。

 KDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ事業統括本部長の高橋 誠氏は,au BOXの特徴を「自分の部屋で,PCレスで,簡単に使える」の三つだと語った。au BOXは,KDDIが推進している「FMBC:Fixed Mobile Broadcasting Convergence」(固定電話,携帯電話,ブロードバンドを融合させた通信サービス)を実現するものであり,ケータイ感覚で使える新しいコンテンツ・サービスの仕組みだと強調した。同社コンシューマ事業統括本部 コンテンツ・メディア本部長の雨宮 俊武氏によると,「自室にパソコンはないが,テレビは持っているという10~30代の若い世代」が主なターゲットだと言う。

 au BOX(米Motorola製)は,ビデオ入出力端子を介してテレビと接続する。この状態で,CD/DVDプレーヤとして利用できる。音楽CDは,au BOX内部のフラッシュメモリ(1Gバイトのうち音楽保存可能領域は約200Mバイト)にATRAC3plusなどの形式でデータ保存することも可能。

 また,付属のLANケーブル(5m)でブロードバンド環境に接続することにより,音楽配信サービス「mora for LISMO」や映像配信サービス「LISMO Video Store」から楽曲や映画を購入して再生できる。購入代金は,au携帯電話の料金と合わせて支払う「まとめてau支払い」の決済が使える。

 さらに,別売りのUSB接続ケーブルを使ってau携帯電話を接続すると,LISMOで購入した楽曲や映画,CDから取り込んだ音楽を携帯電話に転送できる。音楽データは,USBを介してソニー製ウォークマン(対応機種)への転送も可能。au BOXにビデオカメラやビデオデッキを接続して,指定したビデオを「auケータイムービー」に変換して携帯電話に転送する機能もある。

 携帯電話でダウンロード購入した楽曲を,au BOX内蔵スピーカで聞くという使い方もできる。au BOXは,ダイマジックのサラウンド再生技術「EUPHONY」を搭載している。

 もう一つ,au BOXは,ひかりone TVサービスのセットトップ・ボックス機能を兼ねており,同サービスの契約者であれば,au BOXで40チャンネルの専用放送も楽しめる。今後は「同サービスのセットトップ・ボックスはau BOXに置き換えていく意向」(KDDI)と言う。

 KDDIは,2008年9月30日~10月4日に幕張メッセで開催する「CEATEC JAPAN 2008」にau BOXを出展する。

【動画】「au BOX」をビデオでご覧いただけます(制作=BPtv)

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