アルミニウム合金を短時間で研磨,FDKが研磨材を開発《動画あり》
FDKは,磁性を備える研磨材を使ってアルミニウム合金を短時間で研磨できる技術を開発した(図1)。アルミニウム合金で作製する試作用金型や樹脂の射出成形用金型の仕上げや修正の際に利用できるとみている。
同社は2007年末に樹脂を研磨できる研磨材と専用バイトを組み合わせた研磨システムのサンプル出荷を開始している(関連記事)。今回はより硬質なアルミニウム合金に適用例を広げた。
研磨は簡単で,NC工作機などの既存の工作機械を使って研磨することができるのが特徴。先端に磁石を取り付けた専用バイトに磁性を備える研磨ペーストを付着させてバイトを回転させて,対象物(ワーク)に近付けて研磨するだけ(図2)。今回は,樹脂の研磨材に比べて磁束飽和密度を高めるなど材料の組成を変えている。研磨材は粗処理用と仕上げ処理用の2種類を用意する。
FDKが超々ジェラルミンであるA7000系材料を研磨した結果では,研磨前は平均粗さ4.014μmだったものが,荒処理20分後,仕上げ処理20分で平均0.184umまで表面を仕上げることができた(図3)。同社は今後,より硬質な材料への適用を目指し,通常の金型の修正に利用可能な研磨材の開発を進めるとしている。
アルミニウム合金用研磨システムのサンプル価格は,樹脂研磨用と同じに設定した。専用バイト2本と操作用ソフトウエア,それに120gの研磨ペースト2本(荒用と仕上げ用)を組み合わせたスタータ・キットが19万円。研磨剤のみでの販売にも応じており,その場合は1g当たり250円で販売するという。
FDKの研磨システム(同社提供の映像)(約1分41秒の動画)
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