図1 DVDプレーヤー,液晶テレビ,HDD/DVDレコーダーへの搭載を検討する
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図2 Yahoo! Widget Engineを採用
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 東芝は,Yahoo!社とIntel社が共同で開発したテレビ向けのウィジェット・フレームワーク「Widget Channel」を,同社のDVDプレーヤーや液晶テレビ,HDD/DVDレコーダーに搭載する計画があることを明らかにした。

 東芝は記者会見場で,Widget Channelの動作デモを展示した。デモはIntel社が「IDF 2008」で展示していたものと同一で(Tech-On!関連記事),Intel社のSoC「Intel Media Processor CE 3100」のリファレンス・ボード上で動いていた。

 ただし,東芝にとってCE 3100を採用するのは簡単ではない。単価が低いDVDプレーヤーに採用するには,CE 3100は高価すぎる。一方,HDD/DVDレコーダーの上位機種に採用するなら,これまで開発したVARDIAのアプリケーション・ソフトウエアをIntel社製チップ向けに移植する必要があり,開発コストがかさむ。「いずれにせよ,実機に採用するには,もうちょっとIntel社さんに頑張って(チップの価格を下げて)もらわないと・・・」(東芝 デジタルAV事業部 事業部長の下田乾二氏)。

 Intel社チップを採用せずにWidget Channelを搭載する方法もある。東芝 デジタルAV事業部 DAV商品企画部 商品企画担当 部長附の片岡秀夫氏は「Widget Channelの仕組みは,ハードウエアをIntel社チップに限るものではない」と語る。Widget Channelが今後,Intel社以外のチップに移植されるのを待った上で,Widget Channelを採用するという選択肢も考慮しているもようだ。