米Hewlett-Packard Co.(HP社)は,同社のノート・パソコン「HP EliteBook 6930p」が1回の充電で,最大24時間連続動作したと発表した(発表資料)。測定には,標準で付属する電池に加え,オプションの大容量の電池「HP 12-Cell Ultra-Capacity Battery (EJ092UT) 」を併用した。最大24時間という電池駆動時間は,商用機としては世界で最もフライト時間が長い,米国Newark Liberty International AirportからシンガポールのChangi International Airport間のフライトにおける連続使用に耐えるという。同航路のフライト時間は約18時間40分である。また,ロンドン~パリ間の「 EuroStar 」での移動時間(約2時間15分)に換算すると,10回分以上に相当するという。

 HP社は,オプションで選べる米Intel Corp.のSSD(solid state drive)やLEDディスプレイなどを用いることで,この電池駆動時間を実現したと説明する。例えば,消費電力の少ない同社の「HP Illumi-Lite LED display」は,電池駆動時間を従来の液晶ディスプレイと比べて最大4時間延ばすことが可能で,Intel社のSSDは従来のHDDと比べて電池駆動時間を最大7%延ばせるという。ただし,今回の実証に使ったIntel社のSSDは現在は販売されておらず,2008年10月からオプションで購入できるようになる(Tech-On!の関連記事)。

 HP EliteBook 6930pは14.1ワイド型のディスプレイを搭載する。オプションで,HP Illumi-Lite LED displayに変更できる。出張の多いビジネスパーソンの利用を想定し,衝突や落下などからデータを守るため,強度を増したディスプレイ・パネルや防滴キーボードなどを備える。重さは標準モデルで2.1kg。