カプセル内視鏡
カプセル内視鏡
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飲み込む様子
飲み込む様子
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受信装置
受信装置
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 オリンパスメディカルシステムズは,同社が開発するカプセル内視鏡に関して,日本における製造販売承認を2008年9月8日に厚生労働省から取得したことを発表した。既に欧州では2005年10月,米国では2007年10月に販売を始めている。日本における薬事申請は,2007年1月に済ませていた(Tech-On!関連記事)。申請から約1年8カ月を経ての認可となる。

 同社が販売するカプセル内視鏡は,小腸領域の診断を目的とするもの。愛称は「エンドカプセル(Endo Capsule)」。外径11mm,長さ26mmのカプセルに,小型CCDや照明,自動調光機能などを搭載する。患者がカプセルを飲むと,消化管を通りながら1秒間に2枚,約8時間かけて合計約6万枚の画像を撮影する。撮影した画像は,カプセル本体から患者が身に付けたアンテナに無線送信され,順次受信装置に蓄積される。患者は,カプセルを飲んでから1~2時間後には病院を出て,通常の生活に戻れるという。撮影が終わったら,医師が受信装置から画像データをワークステーションにダウンロードして診断する。

 国内において製造販売承認を取得したカプセル内視鏡は,イスラエルGiven Imaging Ltd.に次いで2例目。先行するメーカーに対しオリンパスメディカルシステムズは,同社が品ぞろえするほかの診断・治療装置と合わせて,総合的な価値を提供する考え。