【CEATEC JAPAN 2007を振り返る--通信】コンテンツ共有はDLNAで決まり,電力線ネットが普及期へ
CEATEC JAPAN 2007を振り返る--通信
ここ数年来,徐々に進んできた家電のネット対応や機器連携がいよいよ花開く——。今回のCEATECの展示はそれを強く実感させた。ネットワーク経由の機器連携のために整備されてきたDLNAや,電力線通信など家庭内ネットで使える物理層の技術が普及期を迎え,その使いこなしの多様さを競う展示が目に付いたからだ。無線を使った通信技術にも新たな展開があった。
通信分野では,家庭内ネットワークのミドルウエアや物理層の伝送手法に関する話題が今回も注目を集めた。携帯電話では,NTTドコモが2009年ころのサービス開始を予定する次世代移動体通信システム「Super 3G」の試作機が展示され,技術開発の進展ぶりを強くアピールした。
DLNAの最新仕様への対応
家庭内のIPネットワークを使って映像や写真などのコンテンツを機器間でやり取りする「DLNA(Digital Living Network Alliance)」は標準規格としての地位を確実に固めている。
今回のCEATECで明らかになった変化は二つある。まず,DLNA相互接続性ガイドラインの拡張版(通称:Version 1.5)に対応する機器がようやく登場したこと。次に「DTCP-IP」に対応し,地上デジタル放送コンテンツの機器間伝送を可能にした機器が増えたこと である(図7-1)。
Version 1.5への対応をうたうテレビやサーバー(パソコン+サーバー用ソフトウエア)などの機器を出展したのは日本ビクターやデジオンなどである。対応機器の登場にあわせてDLNAはVersion 1.5のロゴ認証プログラムを2007年10月に開始した注7-1)。Version 1.5は携帯機器などとの連携に向けた機能拡張が盛り込まれている。こうした応用が今後進む土台ができたと言える。
注7-1) 従って今回,Version 1.5対応をうたった機器の多くは,正式な認証を受けたわけではない。DTCP-IPは機器認証の後にデータを暗号化して送信する伝送路保護技術である。対応機器が増加した理由はデジタル放送の受信機規定がDTCP-IPを指定しているからだ。国内勢がいち早く対応した。
DLNAに限らず今回のCEATECでは,機器間連携が一つの大きなトピックとなっていた(図7-2)。三菱電機をはじめ,家庭の録画機器に蓄積した映像コンテンツを屋外に持ち歩いた携帯電話機などで視聴するといった展示がいくつかのブースで見られた。












