開発中の外付け充電器
開発中の外付け充電器
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 再生可能エネルギーを利用した機器開発などを手掛ける米M2E Power, Inc.は,歩行などの運動で携帯機器を充電できる外付け充電器の開発を進めていると発表した。

 同充電器は,人が歩いたときなどの運動エネルギーを電気エネルギーに変換し,本体内に貯めることで携帯機器を充電する。電気エネルギーへの変換には,磁気誘導を用いているという。M2E Power社によれば,累積6時間の運動で,携帯電話機の通話30~60分に相当する電力量を蓄積することが可能。運動エネルギーを電力に変換する従来の技術に比べると,発電量を300~700%増やせるとする。同社は発電する部位のほか,蓄電用の電池も開発中である。

 同社は現在,この充電器を軍や消費者用の携帯機器向けに開発している。同社の技術開発は,米エネルギー省(Department of Energy)が資金提供し,Idaho National Labs(INL)で行われた研究が端緒となった。INLは,兵士が電池をいくつも持ち歩かずに済む方法を探していたという。