三菱電機は,太陽電池の設備投資を前倒しで進める方針を明らかにした。2008年3月時点の計画では,2012年度の年間生産能力は500MWだった(Tech-On!関連記事)。これを「前倒しすると同時に,投資額を増やす」(同社)ことで,2011年度に600MWと改める。2011年度までの総投資額は,約500億円になる。
三菱電機は,2011年度の太陽電池の世界市場規模を「最小で4.43GW」(同社)と見積もっている。太陽電池需要のさらなる拡大が予想されることから,世界市場で10%程度のシェアを確保するために今回の前倒しを決めた(Tech-On!関連記事)。今後も,市場の動向を見ながら,設備投資の計画を順次見直すという。
600MWへの増産を担う,新たな工場の建設も発表した。太陽電池セルの第2工場を,三菱電機 中津川製作所 飯田工場内に建設する。竣工予定は2009年12月である。建築面積は5710m2で,延べ床面積は約2万4000m2。600MW体制になった場合,第2工場に空きスペースはなくなるという。