Packet One Networks社のWiMAXサービスの概要
Packet One Networks社のWiMAXサービスの概要
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 マレーシア初のWiMAXサービスが始まる。マレーシアの事業者であるPacket One Networks社は,モバイルWiMAXの商用サービスを開始したことを明らかにした(関連ホームページ)。マレーシア政府は,2007年春にWiMAXのライセンスを付与するなど,WiMAXサービスの実用化に積極的に取り組んでいた。

 移動体に向けたサービスも可能なモバイルWiMAX(IEEE802.16e)を用いる。サービスの利用料金は,例えば最大1.2Mビット/秒の「P1 W1MAX 1200」では,1年契約で月額99リンギ(日本円で約3200円),2年契約の場合は月額89リンギ(約2900円)である。最大2.4Mビット/秒の「P1 W1MAX 2400」では,1年契約で月額229リンギ(約7400円),2年契約の場合は月額199リンギ(約6450円)である。最大400kビット/秒の「P1 W1MAX 400」の場合,2年契約では月額49リンギ(約1600円)で済む。事業主体であるPacket One Networks社は,「WiMAXはマレーシアのブロードバンド環境を大きく変えるだろう」(同社CEOのMichael Lai氏)と,加入者獲得への期待を表明した。

 サービス地域は,KLCC(クアラルンプール シティ センター),Golden Triangle,Pekeliling,Setapak,Gombak,Seri Rampai,Sentul,Pudu,Subang Jayaの一部など。Packet One Networks社の親会社であるGreen Packet Berhad社には,米Intel Capital社が約1500万米ドルを投資している(発表資料)。Packet One Networks社はこれらの資金を元に,ネットワークのインフラ構築を進めるとみられる。2008年末までには,マレーシアの半島部の西岸主要都市をほぼすべて網羅するネットワークを構築するとしている。