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 2008年9月12日,米Google Inc.の携帯電話機向けプラットフォーム「Android」の日本での普及と発展を図るコミュニティ「日本Androidの会」が発足する。これまで技術者向けにAndroid関連の情報共有を目的に開催されてきた「Android勉強会」の活動を継承・発展するもの。8月25日に開催された第9回Android勉強会で,早稲田大学教授の丸山不二夫氏が設立趣意書を公表した(リンク)。富士ソフト秋葉原ビルで9月12日19時から発足式典が開催される。

 特徴はコミュニティでありながらビジネスを視野に入れている点だ。Android用ソフトの流通プラットフォームである「G Appli Shop」(仮称)の構築を目指す。ちょうどiPhoneにおける「App Store」に相当するものだ。Androidではまだソフトウエアのインストールの仕組みの部分は公開されておらず,第三者が自由にアプリケーション流通に参入できるかどうかは不透明だが,先行して準備を進めておく。

 2008年10月下旬から勉強会も再開する。従来のAndroid勉強会はある程度の経験を持った開発者が中心だったが,新しい勉強会は初心者向けに,Androidで動作するアプリケーションを実際に作成してみる,といった内容を盛り込む。アプリケーションを作ったことのある経験者向けには,SDKのクラスやパッケージを使う際の疑問点などを取り上げる。

 会の下には,テーマごとにワーキング・グループを設ける。G Appli Shopワーキング・グループや勉強会ワーキング・グループに加え,コンテンツ・ワーキング・グループ,マッシュアップ・ワーキング・グループ,Dalvik VMワーキング・グループなどを設置する。例えばDalvik VMワーキング・グループでは,Androidのソース・コード公開後にコード・リーディング大会などを計画している。

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