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 米Google Inc.は2008年8月18日,米Open Handset Alliance(OSA)が普及を進める携帯電話機向けプラットフォーム「Android」のソフトウエア開発キット(SDK)のβ版「Android 0.9 SDK Beta (r1)」を公開した。ダウンロード用ページからダウンロードできる。対応OS別に,Windows向け,Mac OS X(Intel)向け,Linux(i386)向けの三つのパッケージと,統合開発環境であるEclipse向けのプラグインを用意した。

 従来,公開していたバージョンのSDKは,早期版(early looks)であり,Android 1.0に正式に向けたものではなかった。今回リリースしたβ版SDKは,Android 1.0に正式に向けた初めてのSDKになる。このβ版は将来登場するAndroid 1.0と完全に互換性があるわけではなく,このSDKを使って開発したアプリケーションがAndroid 1.0を搭載した機器で動作しない可能性は残っているという。ただし,Android 1.0のリリースまで大規模なAPIの変更は予定されておらず,β版と1.0との差は小さいとしている。

 外見上の変化としては,新たなホーム画面が追加された。また,カメラ,地図閲覧,無線LANなどの各APIが改良され,メディア・プレーヤーのパフォーマンスが向上した。一方,セキュリティー上の理由で,GTalkServiceからデータ・メッセージング機能が削除された(リリース・ノート)。