携帯電話の契約純増数の推移(2007年7月〜2008年7月)
携帯電話の契約純増数の推移(2007年7月〜2008年7月)
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 電気通信事業者協会(TCA)がまとめた2008年7月の携帯電話の契約純増数は,業界全体で前年同期比21%減の39万1500件だった。事業者別にみると,首位は引き続きソフトバンクモバイルで21万5400件だった。2位はNTTドコモで9万4200件,3位はイー・モバイルで6万5000件となっている。

 前月に続いて最下位に沈んだKDDIは1万7000件の純増(Tech-On!関連記事)。プリペイド端末の契約解消(1万9700件)の影響を差し引いても他社に大きく水をあけられている。この状況をKDDIは「当社の端末の魅力が十分でなかったと受け止めている」(KDDI広報)。KDDIは,2008年7月のMNP(番号ポータビリティ)による転入出で転出が初めて転入を上回ったといい,ソフトバンクの「iPhone」発売に影響を受けたとみられる。「発売日や直後は確かに(MNPによるユーザーの)動きが大きかったようだ。iPhoneをキッカケにソフトバンクのほかの端末にも注目が集まったのかもしれない。ただし,今後も影響が続くかどうかはわからない」(KDDI広報)。

 一方,MNPによる転入出の差し引きが5万2000件と好調だったソフトバンクは「純増の大幅な伸びはiPhone効果によるものとみている」(ソフトバンクモバイル広報)とした。

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