台湾PRODISC Technology Inc.は2008年8月4日,会社更生に関わる資産保全を台湾の地方裁判所に申請した(Yahoo!奇摩に掲載された公告)。同社はCD-Rなどの光ディスク媒体で,業界3位と目されている企業である。

 今回の申請に至る要因として,オランダRoyal Philips Electronics社との特許係争があったとPRODISC社は説明している。例えば2008年6月5日には,40万米ドル相当のPRODISC社商品を積んだコンテナ4個が,Philips社の申し出によりオランダのロッテルダムで差し押さえられていた。

 加えて,光ディスク媒体の市況悪化が,経営不振に拍車を掛けていた。PRODISC社破綻を報じた台湾Y’s Consulting Co. Ltd.(威志企管顧問)の記事によると,台湾系光ディスク・メーカー大手は2008年度上半期に軒並み業績を悪化させており,売上高は前年比29~41%減となっているという(Y’s Consulting社の日本語記事)。