船井電機は,デジタル・テレビ関連特許を巡る係争で米Polaroid Corp.,米Petters Group Worldwide, LLCとそれぞれ和解したことを明らかにした(発表資料)。

 船井電機は2006年から2007年にかけて,同社保有のデジタル・テレビ関連特許が侵害されているとしてカリフォルニア州中部地区連邦地方裁判所にテレビ・メーカーなど14社を相次いで提訴。2007年10月には,米国際貿易委員会(International Trade Commission:ITC)にこの14社の特許侵害に関する調査を請求していた(Tech-On!関連記事)。今回の和解はこのうち2社との間でライセンス契約を締結したもの。なお,船井電機は2008年に入ってInternational Reliance Corp.とも和解が成立したとしており,残るITC調査手続きの対象企業は米Vizio,Inc.など11社となった。

 船井電機は,米国デジタル・テレビ放送の標準規格であるATSCの基幹特許などを保有していると主張する。係争の根拠としている特許は米国特許6115074号と5329369号。ITCや連邦地裁に,特許侵害製品の米国輸入や販売,流通などの差し止め命令を求めている。