「PSP-2000」のマイコンとメモリはPiPで実装していた
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が2007年9月に発売した携帯型ゲーム機「PSP-2000」で,マイクロコントローラとメモリの実装にPiP(package in package)を適用していたことを,ソニーセミコンダクタ九州が明らかにした(図1,Tech-On!関連記事)。同社が報道関係者に向けて行った大分テクノロジーセンターの工場見学会の中で説明した。大分テクノロジーセンターは半導体の組み立てや試験などを行う後工程のうち,特にSiP(system in package)などの先端パッケージを担当している。
前機種の「PSP-1000」では,マイクロコントローラの実装に論理LSIとDRAMチップを微小バンプで接続するCoC(chip on chip)を採用し,混載DRAMと同等の性能をより低コストで実現していた(図2)。メモリについては,フラッシュ・メモリとシンクロナスDRAMを1パッケージに収めたMCP(multi-chip package)をマイクロコントローラの近くに搭載していた。PSP-2000では,CoC方式のマイクロコントローラのパッケージ内部に,MCP方式のメモリを搭載したPiP構成を採る。マイクロコントローラとメモリは,ボンディング・ワイヤとインタポーザを介して接続している。実装面積の削減に役立つとする(図3)。
PiPと同様の技術として,2個のパッケージを重ねて実装するPoP(package on package)がある。現在,携帯電話機を中心にPoPの方が普及している。これについて,「基板実装技術を応用したPoPに対してPiPは半導体実装技術の応用。パッケージ同士をはんだボールで接続するPoPに比べて,パッケージをもう一方のパッケージ内部に取り込んでボンディング・ワイヤで接続するPiPの方が接続信頼性は高いと考えている」(ソニーセミコンダクタ九州 執行役員 大分テクノロジーセンター長,ソニー 半導体事業本部 マイクロデバイス事業部 副事業部長の石井正美氏)とする。また石井氏は,携帯電話機に搭載されるパッケージの高さは2009年に1mm以下になるとして,「はんだボールの高さが必要になるPoPを薄型化するのは難しい。今後,薄型化しやすいPiPが増える可能性は高い」と述べた。












