松下電器産業は2008年8月1日,ダイキン工業は同月4日に使用済み家電製品の再商品化料金(リサイクル料金)を引き下げると発表した。松下電器は家庭用エアコン,15型以下のブラウン管テレビ,内容積170L以下の冷蔵庫。ダイキン工業は家庭用エアコンが対象。両社とも2008年11月1日から実施する。

 松下電器は,ブラウン管テレビで15型以下,冷蔵庫で内容量170L以下という新たな分類を設定し,同分類に入る小型製品のリサイクル料金を引き下げる。これまでは製品の大きさに関係なく均一料金が適用されており,特に小型製品で割高感があった。ブラウン管テレビの現行料金は2835円だが,15型以下は1785円にする(16型以上は現行通り)。現行料金が4830円の冷蔵庫は,170L以下の製品については3780円とする(170L以上は現行通り)。一方,家庭用エアコンは,現行の3150円から2625円にする。ダイキンも家庭用エアコンの料金を3150円から2625円にする。

 ダイキンは,今回の値下げの理由に関して,「管理工程の削減,処理工程の効率化,リサイクルした金属の価格上昇」を挙げている。松下電器は「(国の審議会を通じて)リサイクル料金の引き下げについて,メーカーに強い期待が寄せられたと受け止め」,その期待に応えたものとしている。特にエアコンに関しては「資源場価格の上昇と作業効率の改善」を反映したとしている。