松下電器産業は2008年7月29日,同社の100%子会社である松下電池工業を2008年10月1日付けで吸収合併すると発表した(発表資料)。この合併に伴い,松下電池工業は2008年10月1日から,松下電器産業の社内分社「エナジー社」となる。なお,松下電器産業は2008年10月1日付けで,社名を「パナソニック」に変更することが決まっている(Tech-On!の関連記事)。

 今回の合併によって,松下電池工業は世界的な電池事業の強化を狙う。松下グループの経営資源・経営スキームの活用や幅広い人材交流による人材強化・育成の推進を図るほか,海外を含めた開発体制も強化する。電池事業は,一次電池は世界的にマンガン乾電池からアルカリ乾電池への移行が進んでおり,今後アルカリ乾電池の需要増加が見込めるという。また,2次電池では,携帯機器の需要拡大に伴い,Liイオン2次電池を中心とした市場が拡大する見通しとする。

 加えて,松下電器産業は,100%子会社である松下技術情報サービスを2008年10月1日付で吸収合併することも発表した(発表資料)。松下技術情報サービスは,技術情報および特許情報に関する調査・分析などを行う企業。この合併によって,知的財産権に関する調査および権利取得活動の強化を図る。