NECは,LTE(long-term evolution)の導入を検討している顧客
が検証に使えるLTEデモンストレーションセンターを,同社の玉川事業場(川崎市中原区)に開設したと発表した(発表資料)。既に稼働を始めている。

 同センターは,LTE向けの小型基地局装置や無線装置,コア・ネットワーク,アプリケーション・サーバ,端末など,LTE通信全体に渡るシステム環境を備える。このため,高速かつ大容量で,遅延の少ないデータ通信や,信頼性の高いデータ通信を実現するための誤り制御機能の検証など,実用に向けて完成度の高いLTEシステムの検証が可能という。

 NECは,NTTドコモが推進する次世代通信方式「Super3G」の基地局装置および端末の開発メーカーに選定されている(Tech-On!の関連記事1)。また,2008年2月には,仏Alcatel-Lucent社とLTEの共同開発を行う合弁会社を設立することで合意しており(Tech-On!の関連記事2),LTEの開発の加速を目指している。