半導体メーカー大手の台湾United Microelectronics(UMC)は現地時間2008年7月30日,同年第2四半期の決算を発表した。それによると,売上高は252億4000万台湾ドルで,前期比5.1%増,前年同期比では0.6%の微増だった。純利益は24億台湾ドルで,前期から11倍以上拡大したが,前年同期からは51.2%落ち込んだ。

 1株当たり利益は0.19台湾ドルで前期の0.02台湾ドルを上回ったが,前年同期の0.28台湾ドルには及ばなかった。粗利益率は23%,営業利益率は9.3%で,ともに前期を上回った。

 当期のウエーハ出荷数(8インチ・ウエーハ換算)は87万5000枚で,前期から8.4%増加した。工場稼働率は85%で,前期の73%から12ポイント上昇した。

 2008年第3四半期の見通しについては,ウエーハ出荷数は前期から横ばい,工場稼働率は約80%と予想。粗利益率は10%台後半と見る。

 同社CEOのShih-Wei Sun氏によれば,「当期は90nmと65nmの製造プロセス技術への需要が好調で,それらの収入が総売上高に占める割合は36%に達した。しかし第3四半期は,世界経済の減速で顧客が慎重になっていることから,当初の予測より厳しい状況になるだろう」という。

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