ダイハツ工業の2008年4月~6月期決算は増収増益だった。売上高が前年同期比10.5%増の4458億9600万円,営業利益が同17.5%増の184億6200万円,純利益は同31.4%増の116億1800万円である。

 国内では登録車の販売台数が前年同期比36.8%減の1451台と落ち込んだものの,軽自動車は同4.6%増の14万3865台と好調だった。2007年12月に投入した新型「タント」の売り上げが,この4月~6月は,当初目標の8000台/月を上回る1万4000台/月で推移した。海外向けの自動車販売台数は前年同期比16.8%増の9万9357台。ダイハツの海外主要市場であるインドネシア,マレーシア向けがともに好調だったという。

 受託・OEMも合計で前年同期比15.0%増の10万9631台と伸長した。トヨタ自動車向けにOEM供給している「ライトエース」「タウンエース」が好調だったという。富士重工業向けに関しては「4月~6月期の業績には海外小型車のOEM供給分が小規模ながら含まれている。国内軽自動車のOEMは車種,規模ともに検討中であり未定」(ダイハツ工業 広報)とした(Tech-On!関連記事)。ダイハツから富士重向けの国内軽のOEM供給計画については2008年7月,一部で「ムーヴやミラなど3車種を軸に2012年時点で年間7万台規模」と報じられていた。これについてダイハツは「憶測記事」(同)であるとしている。