OKIは2008年7月24日,同社が半導体部門を会社分割して設立する新会社「OKIセミコンダクタ」の株式95%相当を,2008年10月1日付けでロームに譲渡する契約を締結したと発表した(発表資料)。両社は2008年5月28日に,この株式譲渡の基本合意を交わしていたが(Tech-On!の関連記事),2008年7月24日に開催された両社の取締役会においてこの契約締結について決議し,正式に契約を締結した。

 両社は,今回の株式譲渡によって,OKIの半導体事業の強みである低消費電力技術,高耐圧技術,デジタル・アナログ混載技術,小型実装技術などを活かした製品について,さらなる事業強化を図るとする。また,システムLSIや論理LSIといった,これまで外部のファウンドリに依存していた製品については,ロームの最先端製造プロセスの活用などにより,両社の積極的なシナジー効果が期待できるとする。さらに販売面でも,両社の国内外の営業および技術・品質サポートのネットワークを利用して強化が可能としている。