図1  記者会見するZTE社 President of East & Southeast Asia RegionのQian Qiang氏(左)とZTE ジャパン 代表取締役社長のWang Rui Xiang氏(右)
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図2 ZTE社の売上高の実績。2007年は前年比約70%増の約50億米ドルだった
図2 ZTE社の売上高の実績。2007年は前年比約70%増の約50億米ドルだった
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図3 日本通信に提供するデータ通信端末と同形状の製品をワイヤレスジャパン 2008に出展した
図3 日本通信に提供するデータ通信端末と同形状の製品をワイヤレスジャパン 2008に出展した
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 中国ZTE Corp.は,2008年7月22日から開催中の「ワイヤレスジャパン 2008」で記者説明会を開催した(図1)。2008年4月に日本法人であるZTE ジャパンを設立した同社は,仮想移動体通信事業者(MVNO)である日本通信にW-CDMA対応データ通信端末を供給するのが国内初進出となる(Tech-On!の関連記事)。「日本市場への進出に当たり,明確な売上目標を立てた。2008年からの3年間で1億米ドルの売上を目標とする」(ZTE社 President of East & Southeast Asia RegionのQian Qiang氏)。2008年の売上高の見込みは2000万米ドルであるとする。

 1985年に設立したZTE社は,携帯端末や移動体通信用基地局,固定通信用の各種ネットワーク機器などを提供する大手通信機器メーカー。135以上の国と地域の,500社以上の通信事業者に製品を提供し,2007年には約50億米ドルを売り上げている(図2)。

 ZTE社は2005年に日本事務所を設立し,今回正式に日本法人を立ち上げた。「これまでに,日本は独特な市場であることが分かった。研究開発拠点を世界各国に置き,通信事業者向けのカスタマイズに力を入れている我々は,日本の市場にとても向いているように思う」(Qian Qiang氏)。日本通信への供給を皮切りに(図3),日本市場への端末の提供を加速させる考えを示した。「日本はハイエンドの機種がほとんどで,安価な端末が少ない。低価格な製品を求める小さい市場も存在するはずだ。日本市場では低価格かつ高品質なハンドセットやデータ端末の提供に注力していく」(同氏)。