東芝は,一部報道されている「東芝が米SunPower Corp.と提携して太陽光発電システムを日本国内で販売へ」という記事内容について,「現在,事業の可能性を検討している段階」とコメントした。2008年7月18日にシステムを販売開始するという報道については,「具体的な販売計画はまだ何も決まっていない」(同社)と否定した。

 一方のSunPower社は,同社CEOのThomas H. Werner氏がテレビに登場し,東芝との関係について「(東芝の)エレクトロニクス技術と我々の高い変換効率の太陽電池との組み合わせで,市場シェアを0%から10%に持っていける」と述べている。

 SunPower社は約22%と,商用の結晶Si系太陽電池では最も高いセル変換効率のモジュールを開発済み(Tech-On!の関連記事1関連記事2)。また,2008年5月には12cm角と比較的大きな太陽電池セルで23.4%という変換効率も記録した。2008年7月17日に発表した決算報告では,2008年第2四半期(4月-6月)の売り上げが第1四半期の2億7370米ドルから,約40%増の3億8280米ドルと大幅に増えた。前年同期比では120%増と,太陽電池業界全体の年間約40%成長の勢いを大きく超えている。

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