筆者の現在の主力モバイルPC「Let's Note CF-W4」(左,12.1型),往年の名機「Libretto 60」(右上,6.1型)と「WILLCOM D4」(右下,5型ワイド)を並べてみた。D4の液晶パネルの明るさ,鮮やかさが際立つ。ちなみにLibretto 60はほぼ5年ぶりに電源を入れたが,電池が消耗していた以外は何の問題もなく起動した
筆者の現在の主力モバイルPC「Let's Note CF-W4」(左,12.1型),往年の名機「Libretto 60」(右上,6.1型)と「WILLCOM D4」(右下,5型ワイド)を並べてみた。D4の液晶パネルの明るさ,鮮やかさが際立つ。ちなみにLibretto 60はほぼ5年ぶりに電源を入れたが,電池が消耗していた以外は何の問題もなく起動した (画像のクリックで拡大)
D4のデスクトップ。筆者の目に合わせてフォントを「大」に変更している
D4のデスクトップ。筆者の目に合わせてフォントを「大」に変更している (画像のクリックで拡大)

 ウィルコムおよびウィルコム沖縄が発売した携帯型通信機器「WILLCOM D4」(Tech-On!関連記事)を,Tech-On!編集部および日経エレクトロニクス分解班は,7月11日の発売当日,早速入手した。かつて,Windows 95時代に一世を風靡した東芝のミニノート・パソコン(PC)「Libretto」をこよなく愛し,使い込んできた筆者(1997年発売のLibretto 60ユーザー)にとって,事前のスペックは興味津々(ウィルコムのWebサイト)。そこで,分解班の餌食になる前のファースト・インプレッション記事を買って出たのである。定量的な詳細評価はパソコン誌に譲るとし,使い勝手に限定した2日間の体験レポートをお送りする。今後の機器設計の参考になれば幸いである。

まず問題点が目についた

 米Apple Inc.の「iPhone 3G」と同日の発売となり,その騒ぎに隠れて目立たなくなってしまったが,WILLCOM D4には個人的に非常に期待していた。それだけに,問題点から書き始めなければならないのは残念である。個別に解説すると長くなるので,個条書きでまとめた。続報のチャンスがあれば詳しくお伝えしたい。

(1)バッテリーがもたない(公称=1.5時間,実質=1時間程度)
(2)ロックをしないと,画面をちょっと触っただけで起動してしまう
(3)表面に指紋がベタベタついて汚くなる
(4)冷却ファンの音が意外に耳につく
(5)市販の通常の長さのストラップを使うと,手首にはめた状態では操作できない
(6)キーボードを使うとき,左のマウス・ボタンの位置が押しにくい
(7)着信時に電話をすぐに使うには,別売のBluetoothハンド・セットが必須と思われる
(8)結構,発熱して,手や机が熱くなる

 とりあえず,こんなところか。細かく見ていくとまだまだあるのだが・・・。

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