調査会社の米Strategy Analytics,Inc.は,米Apple Inc.製の携帯電話機「iPhone」が2008年の米国のタッチ・パネル搭載携帯電話機の市場において,35%のシェアを獲得するとの予測を発表した。同社によれば,米国でのiPhoneの出荷台数は,2008年に630万台に達する見通し。2008年7月11日に発売される「iPhone 3G」は,2008年後半に米国のタッチ・パネル搭載携帯電話機市場を牽引し,同市場の2008年の出荷台数は1810万台になると予測する。

 ただし,競合メーカーも手をこまねいているわけではない,とStrategy Analytics社は指摘する。タッチ・パネルを搭載する携帯電話機として,韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.は既に「Instinct」を,韓国LG Electronics Inc.は「Voyager」を販売している。また,カナダResearch In Motion Ltd.は,タッチ・パネル搭載の「BlackBerry」の新機種「Thunder」を,フィンランドNokia Corp.は「Tube」を数カ月以内に発売する予定である。

 タッチ・パネル搭載の携帯電話機の市場競争は明らかに激化している,とStrategy Analytics社は説明する。このため,Apple社が同市場で2009年に35%のシェアを維持できるかどうかは大きな挑戦だという。