NTTドコモの通信モジュール「FOMA UM02-F」
NTTドコモの通信モジュール「FOMA UM02-F」
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NTTドコモの通信モジュール「FOMA UM02-F専用アダプタセット」
NTTドコモの通信モジュール「FOMA UM02-F専用アダプタセット」
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 NTTドコモは,同社の移動体通信サービス「FOMA」のネットワークを利用してパケット通信を行う機器間通信向けの通信モジュール「FOMA UM02-F」と「FOMA UM02-F専用アダプタセット」を発売する(発表資料)。自動販売機の在庫管理や,電力やガスなどの設備の監視制御,小型情報端末への組み込みなどの用途を想定する。

 利用者から故障などの問い合わせがあったときに,NTTドコモが遠隔から装置の状態を確認できる遠隔監視機能を搭載した。モジュールに内蔵するソフトウエアを,NTTドコモが遠隔から更新できる機能も備えている。UM02-Fのみ,FOMA回線を通じてネットワーク側でGPS測位を補助する「ネットワークアシスト位置測位機能」も搭載する。この三つの機能を利用するには,利用者からの申し込みが必要である。

 利用する無線周波数帯は2GHz帯と800MHz帯。「FOMAプラスエリア」に対応する。通信方式はW-CDMA。データ伝送速度は上りが最大64kビット/秒,下りが最大384kビット/秒である。いずれも通信時にはSIMカードである「FOMAカード」が別に必要。

 UM02-Fは組み込んだ機器との通信インタフェースとしてシリアル・インタフェースを利用する。FOMAカード・ソケットは外付けする必要がある。外形寸法は約37.0mm×約35.7mm×約5.0mmで,重さは約13g。

 UM02-F専用アダプタセットは,組み込み対象機器との通信インタフェースとしてRS-232Cを利用する。FOMAカード・ソケットを備えた。装置の突起部と取り付け金具を含む外形寸法は約135mm×約61.1mm×約30mm。重さは約154gである。

 いずれも,2008年7月14日に発売する。

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