米Sun Microsystemsは米国時間2008年7月7日,小型機器向けのJavaプラットフォーム「Java Platform Micro Edition(Java ME)」が米Hewlett-Packardの第3世代(3G)スマートフォン「HP iPAQ 900 Series Business Messenger」の新モデルに統合されたと発表した。Java MEの携帯電話機環境である「Sun Java Wireless Client」やカスタマイズされた機能より,同モデルは音声制御やハンズフリー機能など柔軟な電子メール機能を提供できるという。

 iPAQが搭載するモバイル機器向けOS「Windows Mobile 6.1」のネイティブ・ユーザー・インタフェースにSun Java Wireless Clientソフトウエアを統合することで,ユーザーは電子メールをオリジナルのHTML形式で閲覧できるほか,コンタクト情報などにもアクセスできるようになるとしている。

 Sunは,HPがリクエストした機能セットをカスタマイズしてJava MEをバイナリ形式で提供した。米メディアの(InternetNews)によると,Sunは通常Java MEのコードベースを提供し,ライセンス取得者が開発,テスト,調整を行う。しかし,今回SunはHPとの協調を通じて,iPAQ向けにJava Wireless Clientバイナリの開発,コンパイル,テストを行ったという。

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