2008年7月1日から2日にかけて,松下電器産業のHDDレコーダー「DIGA」シリーズで不具合が発生している,との書き込みがWebサイトの掲示板などに相次いだ件に関して(Tech-On!の関連記事),同社広報から事実との確認が取れた。

 今回発生した不具合は,電源を入れても正常に起動しないというもの。発生が確認された件数は約300件。この場合,何回電源の入/切を繰り返しても,起動したときに「HDDを初期化するか」と確認する画面が表示され,「はい」の選択肢しか選ぶことができなくなっていたという。「はい」を選んだ場合には,内蔵HDD内の録画データが削除されるが,実際に削除された事例は4件だった。不具合の原因については,「システム設定値が正しく設定されない場合がまれに起こるため」(同社広報)と説明する。同社が配布したダビング10対応用のファームウエアに関連するかどうかは明らかにしていない。

 同社は既に修正版のファームウエアの配布を開始している。また,今回不具合が確認された300件に関しても,修正版ファームウエアの配布を済ませており,正常に起動できるようになっているとする。

 不具合が発生した機種は全部で11機種。Blu-ray Disc装置内蔵の「DMR-BW900」,「DMR-BW800」,「DMR-BW700」,「DMR-BR500」の4機種と,DVD装置内蔵の「DMR-XW320」,「DMR-XW300」,「DMR-XW120」,「DMR-XW100」,「DMR-XW200V」,「DMR-XP12」,「DMR-XP22V」の7機種である。