松下電器,Liイオン2次電池に回生充電可能な電動自転車を発売
松下電器産業は,Liイオン2次電池に回生ブレーキで充電可能な電動自転車「リチウムビビ RX-10S」を2008年8月20日に発売する(図1)。下り坂などの走行時にモータによる回生ブレーキを利用することで,回生充電しない場合と比べてアシスト走行距離を大幅に延ばした。上り坂や下り坂などを含む同社の定める条件で走行した場合,回生ブレーキを利用しなければ約90kmまでアシスト走行が可能なところ,回生ブレーキを利用すれば約125kmまでアシスト走行が可能になるという。Liイオン2次電池に回生充電可能な電動自転車の発売は,三洋電機の電動自転車「エナクル」に次いで2例目となる(Tech-On!関連記事)。
自転車で回生ブレーキ機能を採用するため,従来車種においてペダル軸に搭載していたモータを新車種では前輪に搭載した(図2)。自転車ではペダル軸に1方向クラッチが搭載されており,下り坂などの走行時にペダルは回転せず,車輪のみが回転する構造となる。このため,ペダル軸にモータを搭載すると回生ブレーキ機能を採用できない。
加えて,同社の電動自転車では,左右のブレーキ・レバーを使うことで,回生ブレーキ力を2段階に切り替える機能を搭載した(図3)。一方のブレーキ・レバーを軽く引くと,回生可能な最大電力量の半分をモータで発生し,二つのブレーキ・レバーを引くことで最大電力量を発生することができる。ただし,ブレーキ・レバーを強く引けば機械式ブレーキとなる。
さらに,走行状況によって,「強・中・弱・オフ」の4段階のアシスト力を自動的に変更する「オートマチックモード」を搭載した。走行状況はペダルの踏力を測定するトルク・センサの値を使って推定する。「発進」や「上り坂」と推定した場合は,アシスト力を大きくする。「下り坂」と推定すればアシスト力を発生しないという。
Liイオン2次電池の正極材にはMn系を使い,定格電圧は26Vで電流容量は10Ahである。質量は約2.5kgで,体積エネルギー密度は400Wh/L以下であるという。車両の販売予定価格は15万円で,生産台数は年間3000台を計画する。
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