アイシェアは,スマートフォンに関する意識調査の結果を発表した(発表資料)。国内でスマートフォンの発表が相次いだことを受けて,端末の人気などに関する調査を行ったもの。

  既に発売済みの端末も含めた近日発売予定のスマートフォンについて,「気になる端末」を複数回答でたずねたところ,最も人気が高かったのはソフトバンクから発売予定の「iPhone」で,57.9%の人が「気になる」と答えた。次いで多かったのはウィルコムから発売予定の「WILLCOM D4」で,35.8%が「気になる」とした。3位は同じくウィルコムから発売予定の「WILLCOM 03」で33.1%。以下,イー・モバイルが販売する「EMONSTER」の18.0%,NTTドコモが販売する「HT1100」の8.8%と続いた。

近日発売予定の気になるスマートフォン
近日発売予定の気になるスマートフォン (画像のクリックで拡大)

 端末のデザインとして重視したいことを複数回答でたずねたところ,最も回答が多かったのは「軽量性」で,68.6%だった。以下,「小型サイズ」の38.1%,「薄さ」の37.2%,「カワイイ・カッコイイ」の28.3%と続く。男女別に見ると,男性では多い順に「軽量性」(67.1%),「小型サイズ」(40.0%),「薄さ」(37.8%)となったが,女性では「軽量性」(70.7%),「カワイイ・カッコイイ」(36.7%),「薄さ」(36.3%)となり,重視することの順位に差が見られた。「多種なカラーリング」については,女性の25.0%が「重視する」としたのに対し,男性はわずか7%で大幅な差がみられた。アイシェアは,この差がWILLCOM 03の女性からの支持の高さを裏付けると分析する。

端末のデザインで重視すること
端末のデザインで重視すること (画像のクリックで拡大)

 また,スマートフォンを利用するようになった場合に一番安く抑えたい費用は何かたずねたところ,最も多いのは「月額ネット通信料金」の60.7%だった。「本体価格」が26.1%で続き,「月額通話料金」は最も少ない13.2%だった。

スマートフォンを利用するようになった場合に一番安く抑えたい費用
スマートフォンを利用するようになった場合に一番安く抑えたい費用 (画像のクリックで拡大)

 さらに,仕事における携帯電話でのデータ通信の利用頻度を尋ねたところ,「多い」とした人が13.0%,「多いときもある」とした人が16.0%,「少ない」とした人が34.1%,「利用していない」と答えた人が36.9%だった。「少ない」と「利用していない」人は合わせて71.0%にのぼり,全体的に利用してない傾向がうかがえる。

仕事における携帯電話でのデータ通信の利用頻度
仕事における携帯電話でのデータ通信の利用頻度 (画像のクリックで拡大)

 加えて,アイシェアは「スマートフォン市場が拡大すると携帯端末を2台持ち歩く人が増えると思うか」について聞いている。増えると答えた人は全体の3割,1台に集約して「減る」と答えた人は1割で,増えると答えた人の方が多かった。また,2台持ち歩くようになる理由についてたずねたところ,49.6%が「ビジネスとプライベートを分けるため」と答えた。アイシェアはこの結果と仕事上での携帯電話のデータ通信の利用頻度が低いこと,月額のデータ通信料を抑えたい人が多いことをあわせると,携帯端末を2台持ち歩くイメージとして,通話中心のビジネス向け携帯電話機と,データ通信を利用したいプライベート用スマートフォンという姿が読み取れると説明する。

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