三洋電機は,100%子会社であるフィリピンSanyo Capacitor (Philippines) Corp.を解散する。Sanyo Capacitor社は1999年に設立,導電性高分子コンデンサの製造と販売を手掛けてきた。三洋電機は,生産拠点の再編を進める中でSanyo Capacitor社の解散を決めたとする。2008年7月には解散を決議し,2009年4月に清算手続きの完了を目指す。

 Sanyo Capacitor社での生産は2008年5月までに他工場への移管が完了している。陽極にTa焼結体を陰極に独自製法で形成する導電性高分子を使う「POSCAP」シリーズの生産はインドネシアと中国の拠点に,電解質に導電性高分子や有機半導体を用いる「OS-CON」シリーズの生産は日本(佐賀三洋工業)にそれぞれ移管した。