「CF-U1」
「CF-U1」 (画像のクリックで拡大)

 松下電器産業は,堅牢性の高い産業向けの携帯型パソコン「TOUGHBOOK」シリーズの新機種として,米Intel Corp.のモバイル端末向けマイクロプロセサ「Atom」を搭載した「CF-U1」を発表した(発表資料)。2008年10月23日に発売する。価格はオープン。

 メイン基板をマグネシウム合金で挟むことによって,落下による振動を基板に伝わりにくくし,耐衝撃性を高めた。筐体の表面の一部には,本体を衝撃から保護するために樹脂を使用する。高さ約120cmからの合板やコンクリート面に対する動作落下実験などもクリアしているという。筐体内部を特殊な防水用のSiゴムで囲い,筐体表面にはボタンと一体化した防水シートを設けるなどして,防塵性や防滴性を向上させた。

 Atomの採用や1セル当たり2900mAhの高密度電池パックを2個搭載することなどによって,約10時間の駆動時間を実現した。別売りとなる2連式の充電器付きクレードルや4連式の充電器を使えば,作業中も順次充電が可能。

 ディスプレイはタッチ・パネル機能を備える。円偏光フィルムを用いた低反射の液晶パネルを採用し,屋外での視認性を確保した。

 OSには米Microsoft Corp.の「Windows Vista Business」を採用。マイクロプロセサはIntel社の動作周波数1.33GHzの「Atom Z520」。16GバイトのSSDを搭載する。ディスプレイは,1024×600画素の5.6型TFT液晶パネル。無線LAN,Bluetoothに対応する。インタフェースはUSB,クレードル接続用の拡張バス・コネクタ,マイク入力,オーディオ出力を備える。

 用途によって,バーコード・リーダーやカメラ,指紋認証センサ,GPSを追加するといったカスタマイズができる。

 ストラップ部を除いた外形寸法は幅184mm×奥行き151mm×高さ57mm。ストラップ部を含んだ重さは約1.06kg。


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