携帯電話機/PHSの年間回収台数の推移(2004年度〜2007年度)
携帯電話機/PHSの年間回収台数の推移(2004年度〜2007年度)
[画像のクリックで拡大表示]

 電気通信事業者協会(TCA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は,2007年度の携帯電話機/PHSのリサイクル実績を発表した(発表資料)。これによれば,2007年度の携帯電話機/PHS本体の回収台数は前年度比2.7%減の644万3000台だった。2000年度の1361万5000台をピークに減少傾向が続いている。

 ただし,これは端末を処分せずに手元に残す傾向が強まっているためで,処分した人の中でリサイクルに協力した人の割合は高まっているという。TCAとCIAJが共同で実施したアンケート調査によれば,2007年度に端末を処分した人の割合は回答者の29.6%で,前年度調査の32.8%を下回った。処分した端末の平均使用期間は2年10カ月で,前年調査の2年8カ月より長くなっている。処分した人のうち,店頭で引き取ってもらった(リサイクルに協力した)人は67.2%に上り,前年度調査の62.3%を上回った。端末を手元に置いておく理由(複数回答)としては「コレクション・思い出として残す」(59%)「電話帳として利用」(22%)といった声が多く聞かれた。

 一方,電池パックと充電器の回収台数はいずれも前年度比で増加している。電池は前年度比17.3%増の719万8000台,充電器は同6.6%増の370万6000台だった。一部キャリアで会員向けに実施している電池交換サービスなどにより増えたとTCAらはみている。