ケーブルテレビ関連の展示会「ケーブルテレビショー 2008」(2008年6月19~21日,東京ビッグサイト)では,「地域WiMAX」向けの出展がいくつかあり,参加者の注目を集めている。
地域WiMAXとは,総務省が市町村単位での通信サービス向けに2.5GHz帯の10MHz分を割り当てた帯域を利用するWiMAXサービス。既に,総務省は全国42事業者の募集を終えており,数社には無線局免許も交付している(図)。
日本無線によれば「早ければ,2008年10月にも本サービスが始まる見通し」という。サービス開始が2009年2月以降になる全国規模のモバイルWiMAXに先駆けて,地域WiMAXサービスが始まりそうである。
無線機器ベンダーとしては日本無線やフジクラなどが名乗りを上げている。フジクラは,韓国でWiBroサービスを提供中のKT Corp.と提携し,KT社の各種無線機器やサービスをそのまま日本の地域WiMAXに持ち込む戦略を採る。端末側のモジュールにフジクラが採用したのは韓国InfoMark社の製品。これも「KT社を通じて紹介を受けた」(同社)という。
韓国と日本とではWiMAXに割り当てられた周波数帯が異なるが「端末は日本の2.5GHz帯でもそのまま動く。近いうちに日本の技術適合証明も取れる見通し」(フジクラ)という。