総務省が6月16日に発表した,地域WiMAXに名乗りを上げた事業者。多くがケーブルテレビ事業者である。
総務省が6月16日に発表した,地域WiMAXに名乗りを上げた事業者。多くがケーブルテレビ事業者である。
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日本無線の地域WiMAX向け基地局。通信距離は約1kmであるという。
日本無線の地域WiMAX向け基地局。通信距離は約1kmであるという。
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日本無線の地域WiMAXの伝送デモ。実際に電波を出して通信している。下りの伝送速度は21Mビット/秒前後。下りは数kビット/秒と遅いが「データをほとんど流していないため。実際には数Mビット/秒」であるという。
日本無線の地域WiMAXの伝送デモ。実際に電波を出して通信している。下りの伝送速度は21Mビット/秒前後。下りは数kビット/秒と遅いが「データをほとんど流していないため。実際には数Mビット/秒」であるという。
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フジクラが参考出展した地域WiMAX向けフェムトセル型基地局や端末。
フジクラが参考出展した地域WiMAX向けフェムトセル型基地局や端末。
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フジクラが採用を予定する韓国InfoMark社のWiBro端末向けモジュール。
フジクラが採用を予定する韓国InfoMark社のWiBro端末向けモジュール。
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 ケーブルテレビ関連の展示会「ケーブルテレビショー 2008」(2008年6月19~21日,東京ビッグサイト)では,「地域WiMAX」向けの出展がいくつかあり,参加者の注目を集めている。

 地域WiMAXとは,総務省が市町村単位での通信サービス向けに2.5GHz帯の10MHz分を割り当てた帯域を利用するWiMAXサービス。既に,総務省は全国42事業者の募集を終えており,数社には無線局免許も交付している(図)。

 日本無線によれば「早ければ,2008年10月にも本サービスが始まる見通し」という。サービス開始が2009年2月以降になる全国規模のモバイルWiMAXに先駆けて,地域WiMAXサービスが始まりそうである。

 無線機器ベンダーとしては日本無線やフジクラなどが名乗りを上げている。フジクラは,韓国でWiBroサービスを提供中のKT Corp.と提携し,KT社の各種無線機器やサービスをそのまま日本の地域WiMAXに持ち込む戦略を採る。端末側のモジュールにフジクラが採用したのは韓国InfoMark社の製品。これも「KT社を通じて紹介を受けた」(同社)という。

 韓国と日本とではWiMAXに割り当てられた周波数帯が異なるが「端末は日本の2.5GHz帯でもそのまま動く。近いうちに日本の技術適合証明も取れる見通し」(フジクラ)という。

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