米Nanosolar Inc.は太陽電池モジュールを年間1GWの規模で製造する装置を開発したと明らかにし,YouTubeに同装置の動画を公開した。

 Nanosolar社が開発した太陽電池は,CIGS型と呼ばれ,Siを利用しない。同社によれば,独自に開発した「nanoparticle ink(ナノ粒子インク)」を,薄い金属の基板にロール・ツー・ロールと呼ぶ印刷技術で積層して製造するという。モジュール変換効率は「14.0~14.5%」(同社)と,商用のCIGS型太陽電池としては非常に高い。

 この製造ラインのコストは165万米ドル,スループットは100フィート(約30m)/分であるという。「真空装置などを用いる従来のCIGS型の製造装置に比べ,製造のスループットは20倍速く,コストは10倍低い。スループットは最大2000フィート/分まで上げられる」(同社)。