住友金属,バス/トラック用ブレーキ補助装置のリターダの海外事業を拡大---独Voith Turbo社と合弁会社設立
住友金属工業は,トラック/バス用補助ブレーキ装置の一つである永久磁石式リターダの海外での事業拡大を目的に,独Voith Turbo社(独ハイデンハイム市)と合弁会社を設立し,永久磁石式リターダの新型モデルの開発に着手した。合弁会社の名称は「Voith Turbo SMI Thchnology」で本社はハイデンハイム市に置く。
住友金属は,独自の永久磁石式リターダで国内シェアの約80%を有している。一方の独Voith Turbo社は,欧州におけるリターダ市場で高いシェアを持つ。新設の合弁会社では,住友金属の永久磁石式リターダ技術を駆使して小型・軽量な新型モデルを開発するとともに,Voith Turbo社のグローバルな販売力とドイツの生産拠点を活用して海外での同事業の拡大を目指す。2012年には,欧州などのトラック/バスメーカーに本格参入し,1万台/年の販売を目指す。
従来,車体質量の大きいトラック/バスのブレーキを補助する装置として排気ブレーキが使われてきた。しかし,昨今は,CO2削減や燃費改善といった環境面からエンジン排気量が小さくなり,排気ブレーキの性能が低下するため,代替の補助ブレーキとしてリターダの採用が拡大してきている。日本の大型トラック/バスのリターダの装着率は約40%で,その大半は永久磁石式リターダである。欧州などでは,車体質量16t超の大型トラック/バス用では,Voith Turbo社の流体式リターダが主流だが,7.5〜16tの中型用には現状では適した製品がない。
合弁会社の資本金は110万ユーロ(約1.8億円)。出資比率はVoith Turbo社が51%,住友金属が49%。事業内容は新型永久磁石式リターダの開発/生産/販売。
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