執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏
執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏
[画像のクリックで拡大表示]
会場にはWindows Mobile 6.1を搭載した韓国Samsung Electronics社の“iPhone対抗機”「OMNIA」も展示
会場にはWindows Mobile 6.1を搭載した韓国Samsung Electronics社の“iPhone対抗機”「OMNIA」も展示
[画像のクリックで拡大表示]

 マイクロソフトは2008年6月18日,携帯電話機向けプラットフォーム「Windows Mobile 6.1」を発表した。OS単体としては,電子メールやBluetoothのペアリングなどを対話的に設定する機能の追加など,使い勝手の向上や利用効率の向上などを果たしている。またWindows Mobile 6.1搭載機を管理するための「System Center Mobile Device Manger 2008(SCMDM)」を合わせて発表し,「主として企業ユーザーの要望に応える形で機能を強化した。企業ユーザーの評価フェーズが終了し,大規模導入につながる具体的な案件が増えてきている」(執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏)。

 SCMDMを使うことで,企業内で使っているWindowsネットワークの「ドメイン」に参加できるようになり,グループ単位でセキュリティー・ポリシーを設定できる。例えばカメラやBluetoothによる接続機能を制御したり,アプリケーション・ソフトウエアの使用可否を決めたりできる。また端末にインストールするソフトウエアの管理なども可能になる。

 発売間近に迫った米Apple Inc.の「iPhone」については,「米IDCが2007年12月に発表した予測によると,Windows Mobile搭載機は2012年に個人向けでiPhoneの2倍,法人向けでiPhoneの8倍の出荷台数になるという。Windows Mobileの強みはさまざまな機器のバリエーションがある点や,パソコンやサーバーとの連携が可能な点が強み」(佐分利氏)と語るにとどめた。