米Apple Inc.の携帯電話機「iPhone」の購入予定がない人は91.0%——。調査会社アイシェアが行った意識調査で,こんな結果が出た(発表資料)。この調査は,ソフトバンクモバイルによるiPhoneの国内発売の発表を受けてのもの(Tech-On!の関連記事1同2同3)。同社は,20代~40代を中心とするインターネット・ユーザーにiPhoneの購入意向などに関するインターネット調査を行い,402人から回答を得た。調査期間は端末価格が公表される前の2008年6月5~6日。回答者が契約する携帯電話機の通信事業者は,NTTドコモが39.8%,auが26.9%,ソフトバンクモバイルが22.9%,イーモバイルやウィルコムなどのその他の事業者が6.5%である。

 iPhoneを購入する予定があるかたずねたところ,「購入する予定」とした人は8.9%の36人だった。このうちの半数近くが,ソフトバンクモバイルユーザーという。利用形態の内訳は,「メイン端末として利用予定」と答えた人は6.2%で,「2台目(それ以上)として利用予定」と答えた人は2.7%である。また,男女別で見ると男性の方が購入意欲が高い。一方,「今は購入予定はない」とした人は全体の91.0%に上った。

 アイシェアは2007年7月にも,iPhoneの購入意向調査を行っているという。その時点において,利用中のキャリアでiPhoneが販売された場合の購入意向は「是非購入(機種変更)したい」が9.6%で,「価格または様子をみて検討する」が62.2%だった。この比較から,アイシェアは1年前に比べてiPhoneの購入意向が大きく低下し,消極的になっていると説明する。

 加えて同社は,携帯電話機の電池交換に対する意向についてもたずねた。これは,iPhoneが電池交換できないとされているためという。

 携帯電話機の「電池は外せた方がいい」と答えた人は,全体の77.1%で,「電池は外せなくてもいい」と答えた人は22.9%。また,携帯電話機の電池交換をした経験と合わせて聞いたところ,電池交換を経験したことがある人のうち,88.0%は「電池を外せた方がいい」と答えている。アイシェアは,米国においてiPhoneに2年間が前提の契約形態が登場したことなどから,電池交換の可否が購入意欲に関わる大きな問題になっている可能性もあると分析した。

携帯電話機の電気交換に対する意向
携帯電話機の電気交換に対する意向 (画像のクリックで拡大)

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