中国に投入する「AQUOSケータイ」である「SH9010C」(説明会でのスライドから)
中国に投入する「AQUOSケータイ」である「SH9010C」(説明会でのスライドから)
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シャープ 常務取締役 通信システム事業本部長の長谷川祥典氏
シャープ 常務取締役 通信システム事業本部長の長谷川祥典氏
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 シャープは携帯電話事業説明会を都内で開催し,2008年6月下旬に同社の液晶テレビのブランド名を冠した携帯電話機「AQUOSケータイ」を中国で販売開始すると発表した。

 製品名は「SH9010C」であり,ソフトバンクモバイル向けの携帯電話機である「920SH」をベースに中国向けに改良したとする。通信方式はGSM方式に対応する。テレビ視聴機能は搭載しないという。中国の大手携帯電話機販売店や量販店経由で販売する予定。販売価格については「発売前なので差し控えたい」(同社 常務取締役 通信システム事業本部長の長谷川祥典氏)としながらも,「中国の高級モデル並みの価格である3000元(日本円で約4万5000円)以上」(同氏)になる見込み。なお,具体的な販売目標は明らかにしなかった。

 中国市場にAQUOSケータイで参入する理由としてシャープの長谷川氏は,液晶テレビ「AQUOS」の中国での販売が好調であり,シャープ・ブランドが浸透していることを挙げる。当面は「中国の富裕層向けに高級機種のみを販売する」(同氏)とし,中国市場を先行するフィンランドNokia Corp.や韓国Samsung Electronics Co., Ltd.との競争を避ける姿勢を見せる。今後については,「中国向けの携帯電話機を2008年度中に2~3機種投入する」(同氏)と語った。

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